Jazz Alternative

ジャズとその周辺音楽への旅

Bossa Nova のノヴァは、新しいという意味では?! というツッコミはナシで / ルシアーナ・ソウザ

Luciana Souza / New Bossa Nova / 2007年
ルシアーナ・ソウザ /  ニュー・ボサ・ノヴァ / No,2018f:id:kingt4nikola:20200116164900j:plain

“ ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー ” 参加ヴォーカリスト・シリーズ最終回、ルシアーナ・ソウザ。
グレゴリー・ポーターとメロディー・ガルドーは、すでに紹介済みなんで、また次の機会に。

さて、ルシアーナ・ソウザは、

サンパウロ出身。ジャズ/ブラジル音楽双方のフィールドで活躍するグラミー・ウィナー。ボサ・ノヴァの巨星ヴァルテル・サントスを父に持ち、バークリー音楽院、ニューイングランド音楽院を経て、’99年にファースト・ソロ・アルバムを発表した。

 というサラブレッド。そして超売れっ子。
こちらでも  ↓ 。

このアルバムでは、“ New Bossa Nova ” というタイトル通り、従来のボサノヴァ曲ではないフォークやポップスを彼女流のアレンジで歌ってる(ラストの “ 3月の水 ” 以外)。なかなか通な選曲。

スティーリー・ダン、ジョニ・ミッチェル、レナード・コーエン、ラリー・クライン(ジョニ・ミッチェルの元夫でプロデューサー)、ランディ・ニューマン、シャロン・ロビンソン、エリオット・スミス、ブライアン・ウィルソン(ビーチボーイズ)など、かなりシブいとこついてきてる。

コンセプトは、ハービー・ハンコックの “ The New Standard ” みたいなものかな、って
“ The New Standard ” でも彼女歌ってる。

週末の午後、ワイン片手に彼女の歌声に身をまかせよう。

Vocals –Luciana Souza
Guitar – Romero Lubambo
Drums – Antonio Sanchez
Percussion – Matt Moran (tracks: 1, 5, 7)
Piano – Edward Simon
Tenor Saxophone – Chris Potter(tracks: 1, 2, 6, 7, 10)

↓  つかオイラのと同じヘッドフォン!


Luciana Souza - Here it Is


Luciana Souza - I can let go now

The New Bossa Nova

The New Bossa Nova

  • ルシアーナ・ソウザ
  • ジャズ
  • ¥1528
THE NEW BOSSA NOVA

THE NEW BOSSA NOVA

  • アーティスト:LUCIANA SOUZA
  • 出版社/メーカー: EMARR
  • 発売日: 2007/08/28
  • メディア: CD
 




甘く切なくも気だるい21世紀のビリー・ホリデー、マデリン・ペルー!

Madeleine Peyroux / Careless Love / 2004年
マデリン・ペルー /  ケアレス・ラブ / No,2018f:id:kingt4nikola:20200116162228j:plain

“ ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー ” 参加ヴォーカリスト・シリーズ。
きょうはこの人、マデリン・ペルー。

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コスプレイヤー?! 完全にパンクな現代音楽ソプラノ歌手バーバラ・ハニガン!

Barbara Hannigan / Crazy Girl Crazy / 2017年
バーバラ・ハニガン / グレイジー・ガール・クレイジー / No,2017f:id:kingt4nikola:20200116083011j:plain

引き続き “ ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー ” 参加ヴォーカリスト・シリーズなんですが。

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“ 雪をも溶かすほどの暖かな歌声 ” by プリンス

Kandace Springs / Soul Eyes / 2016年
キャンディス・スプリングス / ソウル・アイズ / No,2016f:id:kingt4nikola:20200114114404j:plain
ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー ” 参加ヴォーカリスト・シリーズ。今日は、この人。ブルー・ノートの新世代歌姫キャンディス・スプリングス。

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このジャケットELOぽくないですか !? / カート・エリングのポップ・カヴァー集

Kurt Elling / The Gate / 2011年
カート・エリング / ザ・ゲート / No,2015f:id:kingt4nikola:20200114055249j:plain

今週は、月曜紹介の “ ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー ”  に登場したヴォーカリストの特集。

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由紀さおり&安田祥子もびっくり!キレキレの高速スキャット / カミーユ・ベルトー

Camille Bertault / Pas De Géant / 2018年
カミーユ・ベルトー / パ・ドゥ・ジアン / No,2014f:id:kingt4nikola:20200113180400j:plain

きのう “ ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー ”  に力入っちゃったんで、今週は “ ザ・パッション...... ”  のヴォーカリストたちの作品を紹介してみよう。

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チャーリー・パーカーは、 「もの凄い早口で、理路整然と喋る人」by 大谷能生

The Passion of Charlie Parker / 2017年
ヴァリアス・アーティスト / ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー / No,2013
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いわゆる企画ものだけど、このアルバムには、めちゃ感動した。

現代ジャズ・シーンを代表するミュージシャンが参加した、チャーリー・パーカーのトリビュート・アルバム。パーカーのオリジナルに歌詞をつけて、パーカーの生涯をたどるというおもしろい作りになっている。

サックスにダニー・マッキャスリン。
ドラムが、マーク・ジュリアナ、エリック・ハーランド。
ベースに、スコット・コリー、ラリー・グレナディア。
ギターが、ベン・モンダー。
そして、そこに加わる豪華なボーカル陣多数、いまの人ばかり。


ところで、みなさんチャーリー・パーカー好きですか?
というか聴きますか?

オイラは昔、ちょっと聴いて「どこがいいんだろ?!」とすぐ放おったくち。

目まぐるしく上下するライン、トリッキーな譜割り、畳み掛けるサウンド。
どうノッていいのか分からない。

評論家でサックス奏者の大谷能生(おおたに よしお)氏いわく、

チャーリー・パーカーは、
もの凄い早口で、理路整然と喋る人」なるほど納得。

普通の人は、ついて行けない。それになんだか古くさい音だし。
サックスやる人、あるいはジャズ・プレーヤーを志す人くらいしかあまり聴かないのでは。

オイラもベースをかじった時期に、

ジャコパスのこのアルバムの一曲目、ソロ・ベースでのパーカーの “ Donna Lee ” を弾きたくて耳コピするのに死ぬほど聴いた。それでやっと耐性が、いや楽しさが少し分かった。普通の人は、死ぬほど聴いたりしないよね。

しかし、サックス・プレーヤーにとっては、神と言われる存在だけに、そのプレイにはビバップの、あるいはジャズの、“ ジャズ的なるもの ” のエッセンスが詰まっている(たぶん)。

このアルバムは、そのエッセンスを、滋味深いエキスを、とても分かりやすく聴きやすく教えてくれる良盤だ。

まず、ダニー・マッキャスリンのサックスが、ちっともパーカーぽくなく、しかも肩の力が抜けてるのによく聴くとスゴイことやってる。自信に満ちて自分の音楽をやってる感ありで、スゴイ。

そして全体のサウンド構築がカッコいい。これはプロデューサーならびに録音の力量。パーカーが、いまのサウンドでじつにクール。低音の処理とかしびれる。

そして、なんといっても豪華なボーカル陣の力量。

オイラ的には、グレゴリー・ポーターとメロディー・ガルドーがよかった。
ふたりとも、もろジャズの人ではないのに、思いのほかパーカーを歌いこなしてる。

そしてカミーユ・ベルトーは、もう見事。すごいテクニック。

そして、もっとも驚いたのは、ジェフリー・ライト。
半分語りみたいな味のあるボーカルなんだけど、この人ミュージシャンじゃなくて俳優だった。さすがというか、素晴らしい。

今をときめく、キャンディス・スプリングスといい、カート・エリングといい、マデリン・ペルーといい、そして極めつきは、「クレイジー・ガール・クレイジー」でグラミー賞の「ベスト・クラシック・ソロ・アルバム」を獲得したソプラノ歌手バーバラ・ハニガンといい、もう素晴らしすぎる。

彼らの歌声が、分かりづらいパーカーを、
歌えないけど心地よいレベル(たとえばスティーリー・ダンとかキリンジとか)まで引き寄せてくれてる(当社比)気がする。

このアルバム、最近のお気に入りで繰り返し聴いてる。

試しにこれ聴いたあと、本家パーカーのオリジナル聴いてみるといいよ。
じつに親しみやすい音楽に様変わりしてるから。

もう一度言うけど、これ素晴らしいアルバムです。
べつにお勉強のために聴くわけじゃないけど、
このアルバムで、ビバップの、あるいはジャズの、“ ジャズ的なるもの ” の滋味深いところを味わる。ジャズ初心者やチャーリー・パーカー初級者にもうってつけ!

Tenor Saxophone – Donny McCaslin (tracks: A1, A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3)
Bass – Larry Grenadier (tracks: A1, C3), Scott Colley (tracks: A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, D1, D3)
Drums – Eric Harland (tracks: A1, A2, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3), Mark Guiliana (tracks: A3)
Vibraphone – Eric Harland (tracks: B3)
Guitar – Ben Monder (tracks: A1, A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3)
Lyrics By – David Baerwald
Piano, Organ, Electric Piano – Craig Taborn (tracks: A1, A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3)
Vocals - Madeleine Peyroux, Barbara Hannigan, Gregory Porter, Jeffrey Wright, Luciana Souza, Kurt Elling, Kandace Springs, Jeffrey Wright, Melody Gardot, Camille Bertault
Producer – Larry Klein


V.A. The passion of Charlie Parker - Meet Charlie Parker (Chan's Overture) [Vocal Version of 'Ornith

The Passion of Charlie Parker

The Passion of Charlie Parker

  • ヴァリアス・アーティスト
  • ジャズ
  • ¥1935
The Passion of Charlie Parker

The Passion of Charlie Parker

  • アーティスト:Various Artists
  • 出版社/メーカー: Impulse Records
  • 発売日: 2017/06/30
  • メディア: CD
 

 

 

暖炉のある部屋で、雪なんか眺めてみたい / 週末コンフォート

Michael Franks / Watching The Snow / 2003年
マイケル・フランクス / ウォッチング・ザ・スノー / No,2012f:id:kingt4nikola:20200112060301j:plain
週末コンフォート、きょうはマイケル・フランクス。

いつも変わらぬ歌声、リラックスできます。
ジャケットからもタイトルからも、冬をテーマにしたアルバムということは何となく分かる。

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ミシェル・ルグランの “ これからの人生 ” が切なくも甘い / 週末クワイエット

Bill Evans / From Left To Right / 1970年
ビル・エヴァンス / フロム・レフト・トゥ・ライト / No,2011

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こころおだやかな週末のための週末クワイエット。
本日は、ひさびさビル・エヴァンス。

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ジョン・スコフィールドが、本格的ニューオリンズ・サウンドに挑戦したアルバム!

John Scofield / Piety Street / 2009年
ジョン・スコフィールド / パイアティ・ストリート / No,2010f:id:kingt4nikola:20200108131302j:plain

ジョン・スコフィールドをもう1枚。
また、ニューオリンズに帰ってきた。

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JAMとは、予め用意しておいた楽譜・アレンジにとらわれずにミュージシャン達が集まって即興的に演奏をすることである / Wikipedia

John Scofield /  A Go Go / 1998年
ジョン・スコフィールド / ア・ゴー・ゴー / No,2009f:id:kingt4nikola:20200108100722j:plain

ブラスバンドから離れて、
でもやはりちょっとアメリカン・ローカルな匂いのするやつを。
ちょっと時代をさかのぼって98年のジョン・スコフィールド。

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年間250以上もの公演を全世界でこなす ホット・エイト・ブラス・バンド!

Hot 8 Brass Band / On The Spot / 2017年
ホット・エイト・ブラス・バンド / オン・ザ・スポット  / No,2008f:id:kingt4nikola:20200106213053j:plain

はい、ブラスバンド4組目、ホット・エイト・ブラス・バンド。

2013年には、フジロックにも来日。
数多くの国でツアーをこなし、世界のフェスから引っ張りだこの人気バンド。

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ニューオーリンズ・ブラス・バンドのスタイルを決定づけたバンド、ダーティ・ダズン。

Dirty Dozen Brass Band / Twenty Dozen / 2012年
ダーティ・ダズン・ブラス・バンド / トェンティ・ダズン / No,2007f:id:kingt4nikola:20200106195052j:plain

きのうに引き続いて、きょうもブラスバンド。
今日のほうが若干ジャズに近いかな。

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54thグラミー・最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム賞ウイナー!

Rebirth Brass Band / Rebirth of New Orleans / 2011年
リバース・ブラス・バンド / リバース・オブ・ニューオリンズ / No,2006f:id:kingt4nikola:20200105075621j:plain

昨年末、大掃除にもってこいの音楽としてビヨンセ “ ホームカミング ” を取り上げ、続いてニューオリンズのプリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンドを取り上げた。

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“ フューチャー・ジャズ ” という呼び名も懐かしいニルス・ペッター・モルヴェル / 週末クワイエット

Nils Petter Molvær / Khmer / 1997年
ニルス・ペッター・モルヴェル / クメール / No,2005f:id:kingt4nikola:20200105061243j:plain

たまには毛色の違った音楽を。
週末クワイエット、静寂のつぎに美しいECMの名盤から。

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